海外脱出ブログ 海外就職・移住事情
海外就職・海外起業・リタイアメントビザなどで海外移住(海外脱出)するか、それとも日本にとどまるか。どちらが幸せか考えていきます。ときどきサッカー




   


Lilac氏の「不景気だからこその移民政策のススメ」では経済的な必要性から移民受け入れに賛成していますが、私も基本的には同じスタンスです。

経済的な必要性から移民を求めるのは、別に悪いことではないと思います。
外国人だって、何かしらのメリットがあるからこそ日本に移住するわけで(しかも自分の意志で)、日本政府も、受け入れるメリットがあるからこそ日本に滞在する許可を与えるわけです。win-winの関係ですよね。

経済的な必要性から日本に受け入れられた移民は奴隷のようなものなので従来の日本人と軋轢が生じる、などと言う人もいますが、おそらく単純労働者の話をしているのでしょう。そういう問題を回避するためにLilac氏は高スペックの移民に限定せよ、と言っているわけです。

 

ただし、高スペック移民に絞って受け入れたとして、現役世代人口の増加には貢献しても、出生率は上がらないと思います。アメリカやフランスで出生率に貢献している移民とは、おそらくですが、特に高スペックではない、ヒスパニック系移民やアフリカ系移民が中心じゃないでしょうか。
フランスは法律により民族別の統計はとれないので、アメリカについてはこちら(pdf)のP.76
こちらも参考に


今回は、やはり経済的なメリットを追求した政策として、投資移民の受け入れについて考えてみたいと思います。

現行の日本の制度でも「投資・経営」カテゴリーで在留資格を申請することはできるのですが、これは、外国人の経営者・起業家が日本でビジネスを行い、実際に経営に参画するケースを想定しています。
投資額は最低で500万円、認められる在留期間は最長3年(更新可)。

法務省入国管理局 「投資・経営」在留資格認定についての補足説明
法務省入国管理局 外国人経営者の在留資格基準の明確化について
在留資格:投資・経営 行政書士さくら国際法務事務所

ちょっと今回提案する制度とは趣旨・目的が違います。


投資移民プログラム(案)概要

◇目的
富裕層居住者および対日投資の増加による経済効果

◇対象
富裕層外国人。既にリタイアしている人、滞在中日本で事業主または被雇用者として働く人、いずれも対象とする

◇条件
・日本国内に1億円以上の投資。国債・地方債・社債・株式・不動産等。なお滞在期間中の売却は可能だが、その際は新たな投資を行い投資額1億円以上を維持すること
・上記資産を含め2億円以上の資産証明。日本国外の資産でもかまわない
・犯罪歴がないこと
・年間183日以上日本に滞在すること

◇待遇
・5年間の更新性
・滞在許可が与えられるのは本人およびその配偶者。その2人の間に婚姻によってできた子供については、満20歳まで滞在許可を与える。養子はダメ、連れ子はOK
子供が日本で大学に進学した場合、満21歳になった時点で外国人留学生として学生ビザを取得する必要あり
・法律的に日本の居住者となるので、所得税・住民税の納税義務が発生する。外国資産のキャピタルゲインが発生した場合も、原則として日本で利益の申告・納税をする
・国民健康保険・国民年金への加入は必須
・参政権はなし



 移住先としての日本の魅力を考えてみた

と、日本在住日本人の都合でプログラムを考えてみたんですが、この条件で移住してくる外国人がいるのかどうか、日本の魅力について考えてみました。
■参考資料
ギャラップ社による移住先としての人気調査。
20092010
世界中の「X国に移住したい」人の数から「X国から移住したい、海外脱出したい」人の数を引いて、X国の15歳以上の人口で割ったランキング。
計算方式からして、シンガポールのような人口が少ない国が上位に来やすい。
「その国に移住したい」という外国からの移住希望者数が最も多かった国はアメリカ。
総じて先進国が上位に、途上国が下位にきている。日本は辛うじてプラスだが、順位はG7最低。


1.誇れること 間違いなく世界最高レベル
・安全
・清潔
・インターネット 世界一速く、世界一安い
・食事
・サービスの質。事務手続きの正確さ・迅速さ

家電等では「確かに高性能だけど、そこまでのレベルのものはいらないよ。どうせお高いんでしょ?」とメイド・イン・ジャパンは苦戦を強いられていますが、富裕層なら高品質but高価格でも日本での居住権を買う、選択する、と楽観的に考えています。

2.ライバルとの比較
アジア地域の富裕層の移住先として、ライバルになるのは香港シンガポールでしょう。

2−1日本のほうが魅力的な部分
・言論の自由・政治的安定
言論の自由というアドバンテージは、シンガポールと比較すれば明らかです。
日本では、HPやブログでいくら政府批判をしても、そのサイトが強制的に閉鎖になることはありません。ところがシンガポールでは、そのような言論統制が行われています。

香港は今のところ、天安門事件の抗議デモが行えるくらいの政治的自由はありますが、いつ中国共産党がスタンスを変えるか分かりません。これは日本にはない政治リスクです。

・きれいな水・空気
香港の大気汚染はひどいようですね。
大気汚染といえば北京・上海など中国各都市も深刻ですが、まさか東京・大阪を空気がきれいという時代が来ようとは。

水については、外国人が水源を買いたいくらい日本は恵まれています。
シンガポールも、水についてはその供給の多くを隣国マレーシアに頼っており、自給のためのさまざまな努力をしているとはいえ、リスクを抱えています。

・公共マナー・その他生活環境
香港では、人とすれ違うときしばしば肩がぶつかります。しかもぶつかっても謝らない。
そういう事を全く気にしない人はいいんですが(私は我慢できない)、日本と比べると、はっきり「生活環境が悪い」と言えると思います。
まあこれについては、最近日本人のマナーも香港に近づいてきたので何とも言えません。「すみません」と一言声をかければ済むところを、無言でガッツンガッツン体当たりするようになりました、日本でも。

あと、ガムくらい噛ませてよ、シンガポール。
これも、気にしない人はいいって話ですが、ガムを噛めない事だけでなく、ガムすら規制される息苦しさが「明るい北朝鮮」と陰口を叩かれる一因なのでしょう。

2−2香港・シンガポールのほうが魅力的な部分
・税金の安さ
これは完敗ですね。ただし、富裕層を受け入れるために税金のダンピング合戦を挑むのではなく、日本の魅力・価値をアピールすべきだと思います。
それに、リタイアした人なら、基本的に所得ないですしね。キャピタルゲインへの課税なら、日本も決して高くないですし。(他国との比較ではなく、絶対的な税率のこと)



つづく

■関連エントリー
イギリス人の75%が海外脱出願望
シンガポール移住について財部誠一氏とSG在住者のツィート
投資移民プログラム(案) 2.ネックは英語と物価高?
日本国際フォーラム政策提言『外国人受入れの展望と課題』
実は日本は結構大きい
シンガポールで働くということ 1.優秀な政府が土人を管理する国
シンガポールの永住権(PR)取得が格段に難しくなった!

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中国の「億万長者」、半数が移民検討 人材と財産流出
1千万元(約1億2千万円)以上の資産を持つ中国の「億万長者」の半数近くが移民を検討していることが、中国の民間調査機関「胡潤研究院」と中国銀行がまとめた「2011年中国個人資産管理白書」で分かった。中国紙、新京報が31日、報じた。

また14%は既に海外で永住権を保有するか、移民手続きを申請中としており、将来、億万長者のうち移民する者が6割に上る可能性がある。

白書によると、46%が「移民を考えている」と回答。3分の1は既に海外に資産を保有しており、投資先は不動産業などだった。現時点で海外に資産を持っていない回答者も30%が3年以内に海外投資を行う計画で、移民や財産流出がさらに加速する可能性が高い。(共同)
2011/11/29(火) 07:27:43 | URL | #-[ 編集]
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